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『諫暁八幡抄』

『諫暁八幡抄』 (御書・1,543頁) 

聖寿805年2月16日 「御誕生会」配布プリント

天竺国をば月氏国と申す。仏の出現し給ふべき名なり。扶桑国をば日本国と申す。あに聖人出で給はざらむ。月は西より東へ向かへり。月氏の仏法、東へ流るべき相なり。日は東より出づ。日本の仏法、月氏へかへるべきなり。月は光あきらかならず。在世は但八年なり。日は光明月に勝れり。五五百歳の長き闇を照らすべき喘相なり。

〔現代語訳〕

①天竺国(インド)を『月氏国』といいます。仏(釈尊・脱益の仏)が出現されるべき国名です。扶桑国(太陽の出る国)を『日本国』といいます。そこに聖人(末法の下種の御本仏)が出現されないことはないでしょう。(必ず出現されます)

②月は西から昇って東へと向かいます。これは、月氏国(インド)の仏法が東(日本)へと伝来していくべき姿です。日は東に昇ります。これは、日本の仏法が月氏国(インド)へと戻り、世界を照らしていくべき姿を表しています。

③月の光は明るくありません。これは釈尊の在世が八年間(法華経を説いた年数)に過ぎないことを表しています。それに比べて日の光は明らかであり、月に勝っています。これは、五五百歳(末法)の長き闇を照らすべき兆しです。

日寛上人が『諌暁八幡抄』を引用され、大聖人様と釈尊の勝劣を『当流行事抄』で教えてくださっています。下種の教えと脱益の教えの違いを表にしてみました。(『六巻抄』176頁)

三点の違い月(脱益・月氏国)日(下種・日本国・大聖人)
国名に寄す迹文の名(月氏)本門の名(日本)
②順逆に寄す逆(西より東へ)順(東より西へ)
③長短に寄す暗い光・八年(短)明かな光・万年(長)

『諌暁八幡抄』は御眞蹟が総本山あり、御虫払いの時に拝見することができます。大聖人様自らが、太陽と月に寄せて、【大聖人様の下種の仏法】と、【釈尊の脱益の仏法】の違いを明確にされています。この御文を拝するだけでも、釈尊の仏像を本尊とすることが、大聖人様の教えでないことをご理解いただけると思います。日蓮正宗が大聖人様の仰せのままの信仰であることを世の人々に伝えてまいりましょう。今日は大聖人様805歳の御誕生の日です。