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「妙一尼御前御返事」

『妙一尼御前御返事』   弘安3年5月18日 59歳    御書1,467㌻

夫信心と申すは別にはこれなく候。妻のをとこをおしむが如く、をとこの妻に命をすつるが如く、親の子をすてざるが如く、子の母にはなれざるが如くに、法華経・釈迦・多宝・十方の諸仏菩薩・諸天善神等に信を入れ奉りて、南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを信心とは申し候なり。しかのみならず「正直捨方便、不受余経一 偈」の経文を、女のかゞみをすてざるが如く、男の刀をさすが如く、すこしもすつる心なく案じ給ふべく候。あなかしこ、あなかしこ。

五月十八日     日蓮花押

妙一尼御前御返事

 

≪語句の意味≫

〇正直捨方便 =正直に方便の教えを捨つ、と読みます。法華経方便品第二に説かれます。仏様の御心に素直に従うことが「正直」です。念仏や禅、また真言等の教えが方便です。仏様の仰るように、念仏や禅の教えを捨てなさい、と言うことです。

〇不受余経一偈=余経のー偈をも受けざれ、と読みます。法華経譬喩品第三に説かれます。法華経のみを信じて、法華経以外の経が余経です。経典であっても法華経以外の教えは一文一句であっても受けてはなりません、と誡められるものです。

意訳≫

 信心と申しましても、特別のことがあるわけではありません。妻が夫を大切に思うように、夫が命懸けで妻を護るように、子供が母親から離れることがないように、法華経、釈尊、多宝仏、十方の全ての仏様と菩薩様、諸天善神たちを心から深く信じて、南無妙法蓮華経と御題目を唱えることが「信心」というのです。さらに、法華経の方便品や譬喩品には、「仏様の御言葉を素直に信じ、執着の心を捨て、法華経以外の教えを信ずることがないように」と説かれております教えを、女性が鏡を大切にするように、武士が常に刀を帯びているように、法華経から離れることなく、仏様のお心を我が心としてお励みなさい。以上謹んで申し上げます。

                  

【謗法を禁ずるのは自他ともに成仏を遂げるため】

 日蓮正宗の信仰は「日蓮大聖人様の教えー筋」が誇りです。邪宗の寺院や神社に参詣したり、それらの寺社が発行する「神札」や「御守り」を受持することは「謗法の行為」として堅く禁じられております。当抄でも大聖人様は「正直捨方便・不受余経一 偈」と仰せです。「女性が鏡を捨てないように、武士が刀を身から離さないように、法華経を受持すること」がなによりも大切であると。法華経のみが正法である、とのお言葉です。このお言葉を信じて折伏をする時、排他的・独善的・教条主義等々の言葉が返ってまいります。これを乗り越えれば折伏は進みます。折伏が進めば成仏の道が開けます。万人に効き目のある薬、すべての人々の罪障を消滅する用きがある信仰は文底の南無妙法蓮華経のみであることを固く信じ、伝え弘め功徳を受けてまいりましよう。

(広布唱題行〔聖寿802年5月7日〕にて)