• 東京都杉並区西荻窪の「日蓮正宗佛乗寺」の法華講が運営するWeb Pageです。Web Page「日蓮正宗向陽山佛乗寺」(http://www.butujoji.jp/)は、姉妹サイトとなります。

「日寛上人の御指南を拝す」

[『立正安国論』の「安国」の二文字を拝して〕

 日寛上人は『立正安国論』の御講義で、「安国」の二文字に関して、

「文別意通なり。文は唯日本及び現世に在り、意は閻浮及び未来に通ずべし云云」

(御書文段5㌻)

と御指南くださっています。

「文別意通なり」とは、文はちがってもその中に込められる意は同じである、ということです。

 これは、文字()は日本・現世に限定されているように見えても、その意()は一閻浮提(全世界)および過去・未来にも通じるとの意義です。南無妙法蓮華経の功徳は日本国だけでなく世界の人々を成仏へ導き、また現世のみならず三世にわたる救済であることを示されているのです。

〔本門戒壇の御本尊様は一閻浮提総与の御本尊様〕

 日寛上人は、『観心本尊抄文段』で、

就中弘安二年の本門戒壇の御本尊は、究竟中の究竟、本懐の中の本懐なり。既にこれ三大秘法の随一なり。況や一閻浮提総体の本尊なる故なり」 (同197㌻)

と仰せです。また、

本門戒壇の本尊は応にこれ総体の本尊なるべし。これ則ち一閻浮提の一切衆生の本尊なるが故なり」(同243㌻)とも仰せです。

 すなわち、弘安2年の本門戒壇の御本尊様こそ、世界中の人々が成仏を叶える究極の御本尊様であり、一閻浮提すべての人々を救済する根本の御本尊様であると明確に御指南くださっています。この大御本尊様への信仰を忘れることなく、世界広布の実現を目指して進むのが私たちの使命です。

〔創価学会員を折伏する視点〕

 創価学会は、日寛上人が書写されたという本尊に向かって南無妙法蓮華経と唱えているものの、この日寛上人の御指南を忘れたか知らない振りをしています。学会員に合う際には「大切な御本尊のことです」と前置きしつつ、大御本尊様を離れた偽本尊では成仏できないこと、日寛上大の御意に背いていることを伝え、破折の機会としてまいりましょう。

〔日本ファ一ストの風潮を超えて〕

 最近、「日本を取り戻す」「日本第一」などの言葉のもと、外国人を排除しようとする言動が目立ちます。

 お寺の近くのマンションでも、ゴミ置き場が溢れ、カラスの集まる姿を目にすることがあります。そこに出入りする外国人らしき方々を見て、「外国人は困る、迷惑だ」と短絡的に思ってしまいがちです。

 しかし忘れてはならないのは、私たちの生活は外国から来られた方々の働きによって支えられている事実です。建設現場や解体工事の現場で、危険・きつい・きたないといわれる3Kの仕事に従事している方々の多くは海外から来られた人々です。

 私たち日本人も、かつては生活の糧を得るために海外へ渡り、現地の人々の支えと受け入れによって生活を築きました。特定の人種、性別、年齢、障害の有無、性的指向などによる差別のない社会こそ、「十界互具・一念三千」の理念です。生きとし生けるものすべてに仏界があることを忘れないようにしましょう。

〔人類共通の祖先〕

 私たち人類は、600万年から700万年前のアフリカで、チンパンジ一やボノボの祖先から別れたことから始まった、とされています。つまり、80億を超える私たち人類には、共通の先祖がいる、ということです。肌の色や話す言葉や生活習慣の違いはありますが、共通の先祖がいる、と思えば少しは違った見え方になるように思います。皆さまはどのように考えられますでしょうか。

〔総本山での海外信徒の姿〕

 互いに理解し合うのは簡単ではありません。しかし、そのような時こそ、総本山での海外信徒の登山を思い浮かべましよう。客殿に2000人を超える海外の同志が集い、心を一つにして「南無妙法蓮華経」と唱えている姿には、世界を一つにする大きな希望があります。現在、日蓮正宗の海外信徒は60の国と地域に及び、本門戒壇の御本尊様を信じ、代々の御法主上人の御指南を信仰の指針とし、自国の広布、さらには一閻浮提の広布を願って懸命に精進を重ねています。

 この姿こそ、大聖人様の教えが世界中の人々を結ぶ真実の信仰であることの証左ではないでしょうか。地域や人種や言語を超える「南無妙法蓮華経」の信仰です。

 海外の信徒の多くは日本語を解しません。しかし、お経もお題目も日本語で唱えます。御本尊様のお力により、世界中の人々が心を一つにできるーー広布実現の縮図とも言える姿が、総本山にはあります。

〔大御本尊様のお力で世界を一つに〕

 大聖人様が一閻浮提総与の御本尊様である、『本門戒壇の御本尊様』を御図顕下さり、

日本乃至漢土月氏一閻浮提に人ごとに有智無智をきらはず一同に他事をすて、南無妙法蓮華経と唱ふべし」  (『報恩抄』御書1,036㌻)

と仰せです。この『本門の題目』を唱える時、

吹く風枝をならさず、雨土くれをくだ(砕)かず、代はぎのう(義農)の世となりて、今生には不祥の災難を払ひて長生の術を得、人法共に不老不死の理(ことわり)顕はれん時を各々御らん(覧)ぜよ、現世安穏の証文疑ひ有るべからざる者なり」  (『如説修行抄』御書671㌻)

との社会が出現します。

〔広布の旗を掲げて〕

 まだまだ小さな日蓮正宗です。歴史も800年に満ちません。しかし、私たちの目指す広宣流布は、横には一閻浮提であり、竪には三世です。日蓮大聖人様の信仰の旗を高々と掲げ、勇気と確信を胸に、さらに精進を重ねましょう。

(広布唱題行〔聖寿804年8月3日〕にて)