• 東京都杉並区西荻窪の「日蓮正宗佛乗寺」の法華講が運営するWeb Pageです。Web Page「日蓮正宗向陽山佛乗寺」(http://www.butujoji.jp/)は、姉妹サイトとなります。

「妙法曼陀羅供養事」

『妙法曼陀羅供養事』  文永10年  52歳  御書689㌻

此の曼陀羅は文字は五字七字にて候へども、三世諸仏の御師、一切の女人の成仏の印文なり。冥途にはともしびとなり、死出の山にては良馬となり、天には日月の如し、地には須弥山の如し。生死海の船なり。成仏得道の導師なり。

【語句の意味】

○曼陀羅=梵語のmandalaを音写したもので、曼荼羅・漫荼羅とも書く。漢訳では輪円具足(りんえんぐそく)・道場・壇・本質など。本宗では御本尊様のことをいう。

○文字は五字七字=南無妙法蓮華経の御題目のこと。御書には「只妙法蓮華経の七字五字」(『諌暁八幡抄』1,539㌻)、「南無妙法蓮華経の五字」(『観心本尊抄』654㌻)とのお言葉がある。

○三世諸仏の御師=三世は過去世・現在世・当来世のすべての仏は南無妙法蓮華経の五字七字を修行して成仏したことを示す言葉。

○印文印章に刻まれた文字や記号。守り札・護符・仏や神の魂がこもっている札。ここでは御本尊様が成仏に導いて下さる、との意。

○冥途=冥は暗い、途は道。死後に通る暗い道。『松野殿御返事』には「冥途の旅を思ふに、闇々としてくら(闇)ければ日月星宿の光もなく、せめて灯燭とてとも(灯)す火だにもなし」(御書1,048㌻)とある。謗法の亡者は死後にこのような道を歩むことになる、と正法の信仰を勧めて下さる御文。

○死出の山=亡くなった後の初めての7日に越えなければならない険しい山。『弥源太入道殿御返事』では「南無妙法蓮経は死出の山にてはつえはしらとなり給へ」(722㌻)と仰せである。

○須弥山=梵語のSumeruを音写したもので、妙高山・妙光山などと漢訳する。仏教の世界観で、世界の中心となる高い山。

○生死海=生死の苦しみを深く広い海に譬えた言葉。

【意訳】

南無妙法蓮華経の御本尊は、文字はわずかに五字七字ですが、三世の諸仏にとっては仏に導いて下さった師匠であり、すべての女性を成仏に導く御本尊様です。仮に冥途を通るようなことがあっても足元を照らす明かりとなります。死出の山では良い馬となります。太陽や月のように私たちの行く先を照らしてくれます。地にあっては高くそびえる須弥山のように指針となります。生死海の海を渡る船です。成仏に導いて下さる師匠です。

【解説】

葬儀の時に拝読する御文です。御本尊様の御加護を得ることで、死後に通るとされる冥途や死出の山、また生死海の海などの苦しみを受けることなく成仏が叶うことを教えて下さっております。現世ばかりではなく来世も御本尊様の功徳を受けられることを確信しましょう。

(広布唱題行〔聖寿801年11月6日〕にて)